生活

【感情を殺すのは間違い】大人になるってなに?大人になる本当の方法

いい加減、大人になりなよ
年齢を考えて、そろそろ落ち着きなさい

 

いつ頃からか、こんなことが言われ始めますよね。

今までやっていたことが「大人になる」の言葉で否定され始めます。

 

そろそろ大人にならないとなぁ
大人ってつまらないなぁ

 

しかし、この大人になるって何なのでしょうか?

大人になるってなに?

感情を殺すこと?

もし大人になることが感情を殺すことであるなら、感情なく生きることが大人になることなんでしょうか?

楽しみも、喜びも、何もない人生が大人になることなんでしょうか?

 

そんなことはあるはずありません。

むしろ、脳科学的には感情を殺すこととは全く逆のことが「大人になること」なんです。

今回はそんな「大人になる」の意味と、その方法を科学に説明していきます。

大人になるのは感情を殺すってこと?

大人になるっていうのは感情を殺すことなんでしょうか。

 

大人という言葉は感情的でないときに言われることが多いですよね。

 

「○○さんは怒らないし、大人だよね」
「いい歳してはしゃいじゃって、大人になりなさい」
「波風立てずに、大人の対応をしましょうね」
「○○さんも、落ち着いて大人になったね」

 

どれも感情がなさそうです。

では感情がなくなるって脳科学的にはどういう状況なんでしょうか。

ストレスを感じ続けると感情がなくなる

人はストレスを感じ続けると感情がなくなります。

脳の前頭葉というところが感情をコントロールしていて、ストレスを感じ続けるとこの前頭葉が萎縮してしまうんです。

厳密に言えば「感情全般がなくなる」というよりは意欲や喜びといった感情がなくなります。

 

したがって、社会人になりストレスを感じ続けているとだんだん前頭葉が萎縮して喜びや意欲がなくなっていくわけなんです。

その状態を、大人になったと思い込んでしまうわけなんです。

 

「心から笑ったのいつだろう?」
「何をやるにも意欲がわかないなー」

 

こんな状態になっていないですか。

これは大人になったわけでも、なんでもありません。

ストレスによる、脳の異常状態です。

 

この状態を大人になったというのであれば、それは健康な人に対して「大人になったんだから病気になりなよ」と言うようなものなわけです。

同じことを繰り返していると意欲がなくなる

他にも同じことを繰り返していると、意欲がなくなります。

意欲の元はドーパミンという脳内物質で、これは「新しいこと」に挑戦するときなどで多く発生します。

したがって、同じことばかりをしているとどんどんドーパミンが低下していき、意欲がなくなるわけなんです。

 

ちなみに何が同じことなのかは、本人の捉え方次第です。

 

例えば

「カンボジアに旅行してナイトマーケット行こうよ!」

「前、タイのナイトマーケット行ったじゃん。ナイトマーケットなんてどこも変わらないでしょ。」

と捉えるのと、

「カンボジアのナイトマーケット行ったことないな、タイのナイトマーケットと何が違うんだろう!」

は全く異なるわけですね。

 

しかし大人になると、いわゆる冷めた目で物事を捉えやすくなります。

なぜなら経験が増えるにしたがって、その経験と近しい事しか起きなくなってくるからです。

 

「前やったことあるよ」
「どうせ同じでしょ」

 

そう思うことが増えるにしたがって、意欲が失われていくわけです。

それは当然、健全な状態ではありません。

したがって、それも避けるべきものなのです。

本当の、大人になることとは?

では、本当の大人になることとはなんなのでしょうか。

それはEQ(心の知能指数)をあげることです。

EQとは?

EQとは、感情をコントロールして有効利用する能力のことを言います。

感情を殺したり、なくしたりするわけではなく、乗りこなすわけなんですね。

 

EQが高いと対人関係が上手く行きやすいことがわかっていて、優秀なマネージャーはみなEQが高かったなんて研究もあります。

 

「感情をコントロールできる人は大人」というと、なんとなくしっくりきますよね。

感情を殺すのと、コントロールするのって何が違うの?

感情をコントロールするのって、感情を殺すことじゃないの?

結局、感情を殺す必要があるんじゃないの?

いえ、そんなことありません。

感情を殺すこととコントロールすることは、全くの別物です。

感情をコントロールするとは、感情を受け入れた上で、健全な状態に保つことだからです。

 

例えば誰かにストレスを与えられたときに、黙って溜め込むことはEQが高いとは言えません。

なぜならそれは自分の感情を受け入れずに無視しています。

それで体を壊したり、うつ病になったとして、コントロールできてると言えるのでしょうか。

 

感情を受け入れ、その上で良い状態を作り上げるためにはどうすれば良いのでしょうか。

ときには自分の感情を適度に表現したり、相手を怒らせずに言いたいことを言ったりするのが大事なわけです。

 

つまりストレスを受けたときにただ黙って受け入れて身体を壊すのは、大人の対応でもなんでもないのです。

EQが高い脳の状態とは?

ではEQが高い状態とは、どんな状態なのでしょうか。

それは前頭葉がしっかり機能している状態です。

なぜなら前頭葉が感情をコントロールするからです。

 

覚えていますか?

先ほどの感情がない状態は前頭葉が萎縮している状態でしたよね。

つまり、感情をコントロールしている状態と感情がない状態は、全く逆の状態なんです。

一見近いように見えて、真逆なんですね。

 

前頭葉が萎縮しているということは、感情のコントロールができない状態です。

つまり感情がない人は、いざ感情が発生するとコントロールできず暴走してしまいます。

おとなしい人ほど怒ったとき怖い、というのもこれかもしれませんね。

しかし、「大人」なんてものはない

さて、最後に全てを否定したいと思いますが、「大人」なんてものはそもそもありません

日々使われる「大人」という言葉に則ってEQを説明してきましたし、それが高いのが良いことなのは説明した通りです。

しかし、そもそも「大人」なんてもの自体が偏見なのです。

 

例えば日本は「黙って受け入れること」を大人の対応といいがちです。

しかし国によっては「自分の意見を言うこと」が大人の対応であり、その価値観からすると「黙って受け入れること」は子供っぽい対応なのです。

つまり何が大人で何が子供かなんて、常識によって全く異なってきます。

そして常識とは、偏見でしかありません。

 

常識とは、18歳までに身につけた偏見のことを言う。

アルベルト・アインシュタイン

 

戦時中はお国のために命を落とさない人が除け者にされてきました。

結局のところ「大人になる」もそれと同じ話で、数十年後には「なんでそれが大人なの?」って話になっているものなんです。

 

つまり「大人」という言葉に惑わされること自体、辞めちゃいましょう。

大人なんてものはなく、みんな自分の思う「大人」を人に押し付けているだけなのです。

それを気にしていてもしょうがありません。

そんな言葉から解放されて、自分の生きたいように生きてみてはいかがでしょうか!